【キムブログ】メディアの責任

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2017年02月21日


 冬季アジア札幌大会が始まりました。アジア32ヶ国・地域から約2000人の選手・関係者が北海道に集まりメダルをかけた熱戦が繰り広げられます。札幌市も多額の広告宣伝費用を投入してこの国際スポーツイベントの機運を盛り上げる努力をしており、開催毎に参加国・人数も増えています。(1986年参加国7か国、参加人数約430人)今回の競技別参加国のエントリー数を見ると、日本、中国、韓国、カザフスタンが男女全ての競技(21競技)にエントリーしており、一方、マカオ、東ティモールなど1競技しか参加しない国は6か国となっています。北朝鮮はスケート競技のみ3種目のエントリー。これだけを見ると、日本を含めたこの4か国が圧倒的に有利な大会だと言えます。

このような国際スポーツイベントでは、メダル数がいくつで、そのメダルの色は何色かが、いつもメディアの注目の的となってしまいますが、個人的にはそうしたニュースを見るたびにいつもある種の危機感と違和感を覚えます。なぜなら、冬季スポーツの競技人口は年々減少しており、さらに、冬季スポーツのプロ選手数は日本にどのくらいいるのだろうか、ふと、考えてしまうからです。

 「いくらスポーツで好成績を収めても、それで飯を食える保証は全くない。食えるかどうかはそのスポーツの魅力・価値をどれだけ多くの人に知ってもらうか。その価値を求める人が多くいなければそのスポーツは衰退していく。」先日、タレントの武井壮がTVでこのようなことを言っていました。まさに本当にそうだと思います。多くの選手たちはこのような国際スポーツイベントに参加する為、少なくとも4年近い歳月(もちろんそれ以上に)と多額の費用を費やします。僕も小さな頃は野球選手を夢みていました(しかも6年生まで本気で・・)。それは、単純にプロ野球選手になれば、周りからちやほやされて、純粋に稼げると思ったからです。いまでもそうですが、少なくともプロ野球の世界はそうした夢を子供たちに与えるだけの社会的価値を持ち続けています。

スポーツの価値は必ずしもお金だけで測れるものではないけども、競技人口の増加や、しいては、こうした国際スポーツイベントが地域へもたらす経済波及効果などを考えると、メディアの役割はますます重要だと感じざるを得ないのです。ちょっとまじめな話しシリーズでした。

したっけ、またね。

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キム


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